精神科医のTomy氏は、自身の経験を踏まえ、他人と自分を比較して悩む人が陥りがちな盲点と、その解決策を著書『人生迷子-立ち止まったときの処方箋-』(ワニブックス)で提唱している。同氏は「もういい年齢なのに、自分だけ…」と焦る人に向けて、比較の癖から脳を解放する方法を具体的に示す。
比較のモヤモヤは「共通点」の見つけすぎが原因
Tomy氏は、自身のパートナーが同性であることから、結婚や子育てで他人と比較することはほとんどないと語る。また、研究や病院拡大といった一般的なキャリアパスではなく、執筆やSNSでの発信、メディア出演などユニークな活動をしているため、他人と比較してモヤモヤすることは少ないという。
しかし、それでも時折比較してしまうことがある。その原因は「無理やり共通点を見出してしまっているから」だと指摘する。例えば、本の売れ行きやメディア登場回数など、表面的な指標で比較してしまうのだ。
「違い」に目を向けて脳の癖をリセット
そうした時は、相手との「違い」に意識的に目を向けることが有効だとTomy氏は説く。発信する方向性やターゲット、優先する価値観が異なることに気づけば、自分とは違う存在であると認識できる。脳がつい共通点を見出して比較しようとする癖を、意識的に違いに注目することで解放できるという。
その上で、意識を自分の行動に戻すことが重要だ。人は考えすぎると他人を見てしまうため、「今の自分は次に何をしたいか」だけを決める。例えば「次はこんな本を書きたい」「YouTube配信に力を入れよう」など、具体的なプランを考えることで、比較から解放されていく。
行動に集中し、実績を積み上げる
プランが決まったら、その行動に集中する。すると、自分の中に実績が少しずつ積み上がり、他人との差で人生を測る必要がなくなる。他人と自分の「違い」に目を向け、自分がやりたいことに意識を向けることで、焦りは徐々に軽減されるとTomy氏は結論づけている。



