トヨタ自動車は、中国市場でのEVシフトを加速させるため、2024年に新型の電気自動車(EV)を投入する計画を明らかにした。同社はこれまでハイブリッド車(HV)に注力してきたが、中国政府のEV推進政策や需要の高まりを受け、戦略を転換する。
中国市場でのEV販売戦略
トヨタは中国で2024年に投入する新型EVについて、現地生産を予定している。また、バッテリーの調達も中国企業から行い、コスト競争力を高める方針だ。トヨタの中国事業責任者は「中国市場はEVの成長が著しく、当社もその流れに対応する必要がある」とコメントしている。
中国では2022年に約600万台のEVが販売され、前年比で約80%増加した。トヨタの中国でのEV販売は2022年に約1万台とシェアは小さいが、新型EVの投入で巻き返しを図る。
バッテリー調達と生産体制
新型EVに搭載するバッテリーは、中国のCATL(当代安培科技)やBYDから調達する見通し。トヨタはこれまでバッテリーの内製化を進めてきたが、中国市場では現地メーカーとの協業を強化する。生産はトヨタと中国第一汽車(FAW)の合弁工場で行う予定で、年間生産能力は10万台を見込む。
競合他社との競争
中国市場では、BYDやテスラがEV販売で先行しており、トヨタの出遅れが指摘されている。BYDは2022年に約180万台のEVを販売し、トヨタを上回った。トヨタは新型EVの投入で、2025年までに中国でのEV販売台数を年間50万台に引き上げる目標を掲げる。
トヨタの豊田章男社長は「中国は世界最大のEV市場であり、当社のEV戦略の重要な柱だ」と述べ、中国市場へのコミットメントを強調した。



