オーストラリアで突然解雇された日本人が、日本で身に付けた「あたり前」が次の職を得るために役立った経験を明かした。日本の働き方や仕事への姿勢は、海外でも強みとして評価される可能性があるという。
日本で学んだ「あたり前」が再就職を後押し
解雇から数週間後、筆者は新しい会社で働くことになった。短期間で次の勤務先に出会えたのは、日本で身に付けた「あたり前」のおかげだったという。
日本の会社は海外の会社と比べて社員教育が充実していると感じる。新卒社員として働いた会社では、入社後に約半年間の研修期間を経て社会人として独り立ちした。研修中は様々な課題図書を読み、「業務の基本」を身に付けるよう促された。
「業務の基本」が海外の採用責任者の心を動かす
解雇後に出会った会社の採用責任者から仕事で大切にしていることを問われた際、書籍を通じて「業務の基本」を学び実践していると伝えた。すると採用責任者はどんな本を読んでいるのか質問し、筆者が書籍の名前を挙げると、その人の目つきが変わり真剣に話を聞いてくれたという。
その後、その採用責任者の元で働くことになった際、その人も同じ書籍を大切にしていることを教えてくれた。日本で学んだ「業務の基本」が海外でも評価され、新しい仕事に出会えた。
人類学が教えてくれる日本の強み
私たちが持つ「あたり前」は空気のような存在で、その価値がわかりづらい。人類学を使うと「あたり前」の存在に気づき、自分が持つ「あたり前」を生かす方法を理解することができる。
海外に出て感じるのは、「日本の『あたり前』は世界で通用する」ということだ。日本の働き方や仕事に向き合う姿勢、漫画やアニメ、食文化など、日本の「あたり前」は世界の「あたり前」と“違う”ものであふれている。私たちにとって「あたり前」であるものが海外で「あたり前」でない時、それを強みとして世界で活躍することができる。「何が私たちの強みになるのか?」という問いの答えは、人類学から学べることがあると考えている。



