義実家帰省で義父母の見る目が変わる…持参したい「あるアイテム」とは
義実家帰省で義父母の見る目が変わる…持参したい「あるアイテム」とは

お盆に義実家を訪れる際、義父母と円満に過ごすにはどうすればいいのか。マナーコンサルタントの西出ひろ子さんは「その場だけ『いい嫁・いい婿』になりきるくらいの気持ちでいい。100円ショップでも買えるあるアイテムを家族全員分用意し、持参してほしい。少しの心遣いで、義父母の見る目は変わる」という。

義実家に行くのは「役目」と割り切る

お盆の帰省シーズン直前になると、西出さんのもとには「義理の実家に行くのが憂鬱だ」という相談が少なからず寄せられる。そうした方には「無理はしないほうがいいですよね」と伝えた上で、それでもどうしても行かなければならない方には「これはお役目だと思って割り切ってみましょうか」と提案している。

少し乱暴に聞こえるかもしれないが、イメージとしてはドラマのワンシーンを楽しむような感覚で、「義実家に行くのが大好きな『いいお嫁さん』『いいお婿さん』になりきること」。いつもと違う自分を演じてみる感覚だ。そう考えると、憂うつだった時間が少し軽くなるという。

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そもそもマナーとは、相手の立場に立ち、相手が喜ぶことを先回りして行うこと。義理のご両親やパートナーが喜んでくださるだけで、マナーとしては十分に価値のある行いだ。その心遣いは、たとえご本人たちから直接返ってこなくても、必ずどこか別のところからご褒美となって戻ってくる。お互いが気持ちよくなる「ウィンウィン」を生み出すこと、これこそがマナーの本質だと西出さんは説く。

ただし、決して無理はしないでほしい。行くことで体調を崩したり、精神的に追い詰められてしまっては本末転倒だ。相手の立場に立つとき、その「相手」には自分自身も含まれている。自分をいたわる気持ちも忘れずに、ご自身のことも大切にしてほしいと強調する。

ここが最も大事な点だが、義実家との関係で本当に問われているのは、実はパートナーとの関係性だ。パートナーが自分の実家にきちんと事情を伝えてくれていれば、一年帰省しなかったくらいで関係がこじれることはまずない。義実家の問題の根っこは、突き詰めれば夫婦関係にある。日頃から良い関係を築いておくことが、遠回りのようでいて一番の近道だという。

帰省にエプロンを持っていくべき理由

実際に帰省したときにどう振る舞えば「感じがいい」と思ってもらえるのか。まず準備の段階でおすすめしたいのが、エプロンを一枚持っていくことだ。これは「お客様として伺うのではなく、何か自分にできるお手伝いをしたい」という気持ちの表れ。マナーとは、思いやりの心を形にして表現するもの。その心を目に見える形にしたのがエプロンなのだ。

とはいえ、着けるかどうかは相手次第。「お義母さん、何かお手伝いすることはありますか」とひと声かけて、「じゃあお皿を洗って」と言われたら、そこで持参したエプロンを取り出せばいい。逆に「これを着てね」と用意してくださったら、「ありがとうございます」と素直にそちらをお借りすればいい。準備はしておくけれど、押しつけない。この加減が大切だ。

夫が妻の実家に帰省する場合も、心遣いの本質は変わらない。エプロンとまではいかずとも、電球の交換や家具の移動、荷物の整理といった力仕事をさっと引き受けられる、動きやすい服装で伺おう。さらに大切なのが「話題」。妻から事前にご両親の近況を聞いておき、「お義父さん、園芸を始められたそうですね」と夫のほうから話しかける。それだけでご両親はとても喜んでくださる。

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そして、明るい表情と丁寧な挨拶。これは基本だが、ひとつ工夫を加えたいのが、パートナーを立てるひと言。夫の実家であれば、「いつも○○さんに本当によくしていただいて、ありがとうございます」と、息子である夫のことをご両親にお礼として伝える。ご両親は、いくつになってもわが子を褒められると嬉しいものだ。

すると相手は謙遜して「いやいや、うちの息子なんて」とおっしゃるかもしれない。そこですかさず「そんなことありません。お義父様お義母様のおかげで本当に優しい人で、私は幸せです」と返す。それだけで、ご両親はどれほど安心なさることだろう。パートナー本人も、決して悪い気はしないはずだ。