「1日のピザの消費量は世界で何枚?」「日本全国に電柱は何本ある?」――こうしたつかみどころのない物理量を短時間で概算する「フェルミ推定」が注目されている。コンサルティング会社の入社試験で問題解決力を試すために使われ、最近では地頭力を鍛えるトレーニング方法としても広がっている。
「足し算の分解」と「掛け算の分解」がカギ
フェルミ推定で必要とされる分析手法の一つが、「足し算の分解」と「掛け算の分解」という考え方だ。例えば世界のピザの消費量を推定する場合、まず食文化の異なる地域に分類し(足し算の分解)、次に人口×1人あたり消費量に因数分解して考える(掛け算の分解)。このように、複雑な問題を分解して単純な要素の積や和に置き換えることで、短時間で概算値を導き出す。
フェルミ推定は、論理的思考力や仮説構築力を養う訓練として、ビジネスパーソンの間で注目を集めている。



