「だと思う」「かもしれない」は読書をやめるサイン…仕事の速い人が「本の損切り」を判断する6つのポイント
読書の損切り判断6ポイント 仕事の速い人のコツ

時間管理コンサルタントの石川和男氏は、著書『誰でもできて100%仕事の成果が出る 速効読書』(青春出版社)の中で、読書中に違和感を感じたら最後まで読まずに手放すことの重要性を強調している。同氏は「お金よりも時間の無駄のほうが痛手だ」と述べ、読書の「損切り」を判断するための6つのポイントを提示した。

「無理やり最後まで読むのは時間のムダ」

石川氏は、1冊1700円の本を3時間かけて読み、学びや行動の変化が得られなければ、失ったのは1700円だけでなく貴重な3時間もだと指摘。かつては年間100冊をノルマに最後まで読んでいたが、現在は「これは違う」と感じたら迷わず閉じる決断をしているという。

同氏は「違和感を覚えながらも無理に最後まで読む経験は誰しもあるが、『もったいない』という気持ちが時間の損失を招く」と注意を促す。読書の目的はあくまで成果を得ることであり、無理に完読する必要はないと説く。

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本の損切りを判断する6つのサイン

石川氏は、読書中に以下の6つの兆候が現れたら、本を手放す勇気を持つべきだとしている。

1. リズムが合わない文体

本とのリズムが合う場合、10ページほど読み進めたときに自然とスピードが上がり、気づけばページが進んでいる。一方、同じページを何度も読み返したり、文章が頭に入らず集中力が削がれる状態が続くなら、内容以前に文体との相性が悪い可能性が高い。リズムが合わない本は読むほど疲れが増すため、早めの見切りが重要だ。

2. 専門用語や横文字ばかりで理解が難しい

専門用語やカタカナ語(横文字)が頻出し、内容が頭に入ってこない場合も損切りのサイン。特に「イラッ」とする感覚があれば、その本は自分に合っていない証拠だと石川氏は指摘する。

3. 「あり方」だけで「やり方」がない

理念や考え方(あり方)のみが述べられ、具体的な行動方法(やり方)が示されていない本は、実践に移せないため成果につながらない。仕事に活かすためには、具体的な手法が記載されているかが判断基準となる。

4. 著者の表現が曖昧で断定しない

「~だと思う」「~かもしれない」といった曖昧な表現が目立つ本は、著者自身に自信がなく、読者に確かな学びを提供できない。石川氏は「断定せず曖昧な表現が多い本は、読書をやめるサイン」と明言する。

5. 難しいことを難しく書いている

内容をわかりやすく解説する工夫がない本は、読む価値が低い。専門知識がない読者にも伝わるように書かれていない場合、時間を費やしても理解が進まず、ストレスがたまるだけだ。

6. 抽象語ばかりで使えない

「努力」「継続」「成長」などの抽象的な言葉が並び、具体的な事例やエピソードが不足している本は、実生活で応用しにくい。石川氏は「具体例やエピソードが載っているかどうか」が、実用書の良し悪しを判断する重要なポイントだと述べている。

「たった1か所」気づきがあれば大成功

石川氏は、読書の成果はページ数や完読ではなく、得られた気づきの質で測るべきと主張する。「たった1か所でも仕事や人生に役立つ気づきがあれば、その本は大成功」とし、そのために必要な部分だけを読む「速効読書」を推奨している。

また、どうしても読まなければならない本がある場合は、マンガ版やYouTubeの解説動画を活用する、図表化して理解する、無理やり暗記するなどの方法も提案。時間を有効に使うための工夫を紹介している。

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石川氏は「読書は目的ではなく手段。時間を投資として捉え、リターンが見込めない本は早めに損切りすることが、結果的に多くの学びを得る近道だ」と締めくくっている。