IMFC議長声明、AI表記を「先進的知能」に 米国のSI巡る折衷案
IMFC、AI表記を「先進的知能」に 米国のSI巡る折衷案

国際通貨基金(IMF)の諮問機関である国際通貨金融委員会(IMFC)は、17日にとりまとめた議長声明で、AI(人工知能、アーティフィシャル・インテリジェンス)の英語表記を「アドバンスド・インテリジェンス(先進的知能)」と記載した。米国ではトランプ大統領がAIの呼称を「スーパーインテリジェンス(SI、超知能)」に変更するよう指示しており、各国の合意を目指す中、折衷案となった形だ。

年次総会で議題に

年次総会を開いているタイの首都バンコクで発表した。12日始まった年次総会では、AIが主要議題となっており、議長声明でも言及された。

関係者によると、米国によるSIの表記には多くの国から疑義が示された。その結果、年次総会で開かれた多数の会合で「誰も使っていなかった」(日本政府筋)というアドバンスド・インテリジェンスという言葉が新たに生み出された。米国も合意したという。

トランプ氏の大統領令

AIを巡っては、トランプ氏が9月、連邦政府の行政部門でAIの呼称を「スーパーインテリジェンス」に変更するよう命じる大統領令にも署名した。公文書やウェブサイトで表記を改め、今後はAIという用語を使わないよう指示している。

年次総会の中では、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長が16日、IMFのゲオルギエバ専務理事との対談で、「今、あなたはAIと発音しましたが、米国では今、SIと言います」と話し、会場の笑いを誘った。

共同声明見送りは10回連続

IMFCは、ロシアによるウクライナ侵略以降、共同声明の採択は見送られており、議長声明となっている。今回で10回連続の見送りとなった。