自民党総裁選は、9月27日の投開票の結果、決選投票で石破茂元幹事長(67)が高市早苗経済安全保障担当相(63)を破り、第28代自民党総裁に選出された。しかし、党員・党友による「党員票」では高市氏が石破氏を上回る得票数を獲得しており、党内の支持基盤の違いが鮮明となった。
決選投票の結果
1回目の投票では、高市氏が181票(国会議員票72、党員票109)で首位、石破氏が154票(同46、党員票108)で2位となり、上位2氏による決選投票に進んだ。決選投票は国会議員票(368票)と都道府県連票(47票)の合計415票で行われ、石破氏が215票(国会議員票189、都道府県連票26)、高市氏が194票(同173、都道府県連票21)で、石破氏が逆転勝利した。
党員票では高市氏がリード
注目すべきは、党員・党友による「党員票」の結果だ。1回目の投票で、高市氏の党員票は109票、石破氏は108票と僅差だったが、得票率で見ると高市氏が約50.5%、石破氏が約49.5%と高市氏が上回った。党員票は全国約110万の党員・党友の投票を都道府県単位で集計し、各都道府県に配分された票数(1〜3票)に換算されるため、実際の得票数とは異なるが、高市氏が党員の支持をより多く集めたことは間違いない。
一方、決選投票では党員票は反映されず、国会議員票と都道府県連票のみで争われた。国会議員票では石破氏が189票と高市氏の173票を上回り、都道府県連票でも26対21でリードした。この結果、石破氏は国会議員と地方組織の両方で支持を広げたことが勝利につながった。
党内の支持基盤の違い
今回の総裁選は、党員の支持が強い高市氏と、国会議員や地方組織の支持を集めた石破氏の対決構図となった。高市氏は保守派の支持を背景に党員からの人気が高く、石破氏は政策通としての評価や、安全保障・農業政策などでの実績が国会議員や地方組織に評価されたとみられる。
石破氏は総裁就任後、早期の衆院解散・総選挙の可能性を示唆しており、党内の結束が問われる。高市氏の支持層を取り込むことができるかが、今後の政権運営の鍵となる。



