与野党は13日、衆院を通過した皇室典範改正案について、15日の参院特別委員会で審議入りする日程で合意した。与党側は同日中に特別委で採決したい考えで、今国会(17日会期末)で与野党の賛成多数での成立を図る。改正案に反対の立場の参院野党第1党、立憲民主党は修正案の柱を発表し、「だまし討ち法案」と批判した。
審議日程と質疑時間の合意
自民党の磯崎仁彦・参院国会対策委員長と立憲の斎藤嘉隆国対委員長は13日、改正案について15日に参院特別委で審議入りさせることで合意。与野党はその後の特別委の理事懇談会で、特別委に委員を持たない会派にも希望に応じて質疑に立つことを認め、質疑時間は最大3時間20分とすることを確認した。衆院の委員会では質疑は約3時間(改正案の採決などを含む審議は約3時間半)だった。
立憲の斎藤氏は記者団に対し、参院での審議時間について「十分だとは思わない」と指摘する一方、15日の特別委での即日採決について「そうなる可能性が極めて高い」と述べた。
改正案の内容と経緯
改正案は、①女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ②旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎える――ことを可能とする。与野党協議で皇位継承のあり方は議論していなかったが、養子のもとに生まれた男子は皇位継承資格を有すると定める規定も盛り込まれた。10日の衆院本会議での採決で賛成に回った中道改革連合も、党内で異論があり、計5人が本会議を欠席・退席した。
立憲民主党の対応
立憲民主党は、参院での審議を前に修正案の柱を発表し、改正案は「立法府の総意ではない」と批判。同党の水岡俊一代表は記者会見で「だまし討ち法案だ」と述べ、与党の強行採決を非難した。立憲は、女性皇族の配偶者や子の皇族資格など、より包括的な議論を求めている。
改正案は、今国会での成立が確実視されており、与党は17日の会期末までに成立を目指す。一方、野党は審議時間の不足を指摘し、慎重な議論を求めている。



