首相退陣表明からまもなく1年になるのを前に、石破茂前首相がインタビューに応じ、今の政治について「ショート動画政治」という気がしていると述べた。「長い説明は人は聞いてくれない。結論を早く」と語り、「私のやり方とは違う」と指摘した。
「日本列島を、強く豊かに。」という結論先行の政治
石破氏は、総選挙での「日本列島を、強く豊かに。」というスローガンを例に挙げ、「結論があって、説明は時間をかけない。イメージでやっていく」と説明。「私のやり方とは違う」と述べ、自身の政治手法との違いを強調した。
また、4月29日の昭和100年記念式典について、「昭和って何だろう」という時の首相としての思いをもっと聞きたかったと振り返った。「つらいこと、苦しかったこと、間違ったことも全部総括して、次の時代へつなげようという式典を期待していたので、違和感があった」と語った。
安倍政治の評価をめぐり高市首相との違い
安倍晋三元首相の政治評価をめぐり、高市早苗首相とは立場が違うと指摘。「保守の本質は寛容性だと思う。天皇制や地域、家族を大切にしていくからには、違う立場の人の意見にもきちんと耳を傾け、採り入れていく」と述べた。
一方で、「安倍さんの政治スタイルは、やや違った」とし、「高市さんは、安倍さんの継承者だということで総裁選も戦った」と語った。
石破政権の1年と「現実を直視」した日々
選挙で2度敗れた自身の政権運営と、高い支持率を維持し選挙でも大勝した高市政権との違いについて、「私の1年間は、『現実を直視…」と述べるにとどまった。
このインタビューは、連載「異色の政権 検証・石破政権」の一環として実施された。石破氏への計4時間にわたるインタビューと、当時の政権幹部や与野党の関係者ら十数人の証言をもとに、石破政権の1年を検証し、足元の政治状況の背景を探る内容となっている。



