天皇陛下は6月13日、オランダ・ベルギー公式訪問に先立つ会見で、皇族数確保の議論に言及した。陛下は「制度にかかわる事項については私から言及することは控えたい」としつつも、「皇室のあり方や活動の基本は国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすること」と前置きし、「こうした皇族数の確保のあり方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」と述べた。
「国民の総意」への念押し
宮内庁関係者によれば、これは「大きく踏み込まれ、くれぐれも『国民の総意』にそぐわないような案にはしないでほしいと、国会や政府に対して念を押された格好」であり、現在進行中の案が多くの国民の理解を得られているとは言えない状況を、陛下が把握していることを示す。
高市首相と麻生副総裁の強行
しかし、高市首相と麻生副総裁はこの発言を無視し、6月30日に皇室典範改正を閣議決定、7月17日に参議院本会議で成立させた。天皇が表立って不満を述べることはなかったが、その心中は察するに余りある。



