NHKは12日、NHKスペシャル『スパイはそこにいる 機密と監視の境界で』(総合、後9:00〜9:49)を放送する。番組では、外国の元スパイの証言や独自取材を通じて、安全保障に関わる情報流出の実態を描く。
日常に潜むスパイ活動の実態
取材を進めると、諜報活動の舞台は特殊な世界ではなく、企業や大学、繁華街、SNSなど私たちの日常のすぐそばに広がっていることが明らかになった。捜査関係者や元諜報員、事件の当事者への独自取材を通して、日本をめぐる情報戦のリアルに迫る。
「ある日突然、外国の諜報員に声をかけられた」――番組では、外国の諜報員から接触を受けた市民や企業の社員、情報漏えい事案の当事者などを取材。SNSや何気ない会食をきっかけに信頼関係を築き、相手の承認欲求や不安、悩みにつけ込みながら協力者へと取り込んでいく巧妙な手口が明らかになる。
元スパイが証言する情報収集の手口
15年間にわたり、ある外国政府の諜報活動に関わったという元スパイの証言も交え、どのように情報が集められているのかを独自取材で浮き彫りにする。これまで公になっていなかった安全保障に関わる情報流出の実態にも迫る。
国家情報局設置の動きと懸念
「国家情報局」設置――安全・国益をどう守るか。情報収集への懸念をどう払拭するか。外国による諜報活動の脅威にさらされる中、今年(2026年)、日本の情報機関の司令塔となる「国家情報局」が設置される見通しだ。インテリジェンス(国家の意思決定のために行う情報収集・分析など)機能の強化を図ろうとしている。
その一方で、個人情報の扱いやプライバシーの侵害への懸念を訴える声もある。番組では、当局による情報収集のあり方が議論となった国内のケースや、国家による情報収集を監督するため第三者機関を設けた海外の取り組みなどを取材。激化する“見えない情報戦”の最前線を描く。



