英国は4日、アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、米国が中立姿勢の見直しを示唆したことを挙げ、「変化の風」が自国の領有権主張に有利に働いていると述べたことを受け、南大西洋の英領フォークランド諸島(アルゼンチン名ではマルビナス諸島)について「英国領である」と改めて強調した。
両国の歴史的な紛争と現在の緊張
両国は1982年、同諸島の領有権をめぐり10週間にわたるフォークランド紛争を戦った。フォークランド諸島が再び注目を集めている背景には、ドナルド・トランプ米大統領が紛争への介入を示唆したことや、島々の近くで進められている英・イスラエル企業による石油開発プロジェクトに対するアルゼンチン側の強い反発がある。
ミレイ大統領の主張と英国の反論
ミレイ大統領は3日のテレビ演説で、この石油プロジェクトを「傍観することはない」と断言。「英国による占領下にあるアルゼンチン領土」での資源採掘に関与する企業に対し、経済制裁を科すと発表した。さらに、トランプ氏が英国の主権支持を撤回する可能性に触れ、「世界にはわれわれの主張に追い風となる変化の風が吹いている」と主張した。
フォークランド諸島の領有権はアルゼンチン国内で極めて高い関心を集めるテーマだが、2013年に行われた住民投票では、島民の圧倒的多数が英国領にとどまることを選択している。
英国国防相の強い姿勢
英国のウェス・ストリーティング国防相は4日、SNSへの投稿で「フォークランド諸島が英国領であるのは、島民自らが英国人であることを選択しているからだ」と反論。「わが国のコミットメントは絶対であり、揺るぎない」と述べた。



