トランプ氏、トルコへのF35売却に前向きな姿勢
ドナルド・トランプ米大統領は6月24日、トルコへのF35ステルス戦闘機売却の可能性について言及し、レジェップ・タイップ・エルドアン大統領が「大喜びする」ことになると述べた。この発言は、来月トルコのアンカラで開催される北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を前に、両国関係の新たな展開を示唆するものだ。
記者団から、エルドアン氏がF35を強く望んでいること、そして首脳会議に「大きな手土産」を持参するか質問されたトランプ氏は、「おそらく彼を大喜びさせることをするだろう」と回答。F35売却に前向きな姿勢を明確にした。
F35計画からのトルコ排除の経緯
F35戦闘機は、もともと「統合打撃戦闘機(JSF)」計画の下、米国がトルコを含むNATO加盟国と共同開発した機体である。しかし、トルコがロシア製のS400ミサイル防衛システムを購入したことを受け、米国は2019年にトルコをF35の共同開発計画から排除。これにより、トルコはF35の購入も訓練参加もできなくなっていた。
トランプ政権下で両国関係は修復傾向にあるが、今回のF35売却示唆は、その流れをさらに加速させる可能性がある。一方で、トランプ氏はNATO首脳会議に合わせてトルコを公式訪問するかについては明言を避けた。
バンス副大統領は議会承認の必要性を指摘
トランプ氏がトルコへのF35売却に前向きな姿勢を示す一方、J・D・バンス副大統領は、この取引には連邦議会の承認が必要だと説明。「これは本来、議会が扱うべき事案だ。トルコがF35を取得するに当たって、同国が米国の法律を順守しているかどうかを確認する必要がある」と述べ、慎重な姿勢を示した。
F35売却には、トルコがS400問題を解決しているか、また米国の武器輸出関連法に適合しているかなど、複数の条件をクリアする必要がある。今後のNATO首脳会議での議論が注目される。



