香川知事選、池田氏が再選「身引き締まる」 投票率35.68%、16年ぶり上昇
香川知事選、池田氏が再選「身引き締まる」 投票率35.68%、16年ぶり上昇

香川県知事選で再選を決めた現職の池田豊人氏(65)は31日、県庁で定例記者会見を開き、「多くの人に支持をいただき、身の引き締まる思いだ。全国に誇れる、輝ける香川をつくっていきたい」と2期目への意気込みを語った。

圧勝、前回より約2万7000票増

知事選には4人が立候補。池田氏は5党の推薦を受け、初当選した2022年の前回選より約2万7000票多い約19万3000票を獲得し、圧勝した。選挙戦を「非常にいろいろな意見が示されて良かったのではないか」と振り返った。

2期目で目指す香川の方向性について、安全で安心して暮らせる▽世界に挑戦できる▽元気でにぎやか――の3点を強調。「香川で生まれ、学び、働く環境づくりが喫緊の課題だ」とし、子育て支援策のさらなる充実を図る考えを示した。

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県政運営「謙虚な姿勢で」

県政運営では「謙虚な姿勢で臨む」と強調。1期目に力を入れた県立アリーナ(高松市)へのプロジェクションマッピング事業で、実施企業の選定過程などを公表しなかったことを問われ、「改善すべきところは適宜、改善していく」と述べた。

知事選では与野党相乗りの支援を受けており、今後の県議会各会派との距離感が課題となる。池田氏は「県議会は一番重要な声だ。現状はコミュニケーションがよく取れている」とした。

投票率、16年ぶり上昇

知事選の投票率は35.68%で、過去最低だった前回(29.09%)を6.59ポイント上回った。投票率が上昇に転じたのは16年ぶり。全17市町で前回を上回り、電子投票が行われた善通寺市は41.25%、県議補選も行われた丸亀市は35.64%、高松市は34.23%だった。期日前投票は前回の1.40倍の12万3640票で過去最高を更新した。

高松市選挙管理委員会は、市内の投票総数が投票者数より一つ多かったと明らかにし、有権者の1人に誤って投票用紙を2枚交付した可能性があるとしている。

有権者の判断、冷静な県政運営を

有権者は子育て支援や観光振興など、池田氏の4年間の実績に一定の評価を与えたと言える。池田氏は幅広い支援を受け、告示前から優勢が伝えられていた。選挙戦で選対本部長の久米川啓・県医師会長が「重要なのは投票率だ」と述べた通り、事実上の信任投票だった。

その中で、池田陣営を仕切ったのは自民党だ。高松市内で8月20日に開いた決起集会は自民関係者の「動員」もあり、会場のホールの約2000席は埋め尽くされた。個人演説会では自民の地方議員らが応援演説をし、池田氏との親密さをアピールした。「来春の統一地方選を意識するのは当然。弾みをつけたい」と関係者は明かす。

自民の突出した支援に池田氏は恩義を感じるはずだ。しかし、自民が望む施策の是非を冷静に判断できるのだろうか。知事は31日の記者会見で「そちら(自民)に重きを置くことはない」と断言した。

与野党が相乗りで推薦したのは、これまでの実績が広く評価されたからこそだ。「謙虚さを忘れず、一人一人の声に耳を傾けながら、一生懸命働く」。その言葉通りの県政運営が求められる。

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