維新、交野市長選で大敗 来春の統一選に不安の声
維新、交野市長選で大敗 統一選に不安の声

6日に投開票された大阪府交野市長選で、地域政党・大阪維新の会の新人が無所属の現職に2倍近い差で敗れた。来年春の統一地方選と「大阪都構想」の3度目の住民投票の同日実施を目指す中、統一選まで府内では最後となる市長選での敗北に、維新内には不安の声も漏れる。

「このような結果になり心からおわび申し上げる」

選挙戦を取り仕切った維新の岡沢龍一府議は6日夜、同市の事務所で涙まじりにこう述べ、頭を下げた。維新はこれまで同市長選について、「力不足で候補者を出せなかった」(代表の吉村洋文大阪府知事)という。今回は党勢拡大に向け、府議の美好かほる氏(56)をくら替えさせて臨んだ。

美好氏の辞職に伴う府議補欠選挙も同日実施となり、国会議員や府議らが連日、街頭などで支持を訴える得意の組織戦を展開。吉村氏も応援に入り、「風通しの良い役所作りを」と訴えた。

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現職に約9400票差、府議補選も僅差

しかし、市長選は再選した現職の山本景氏(46)の2万1967票に対し、美好氏は1万2557票にとどまった。現職の知名度が高いとはいえ、大敗を喫した格好だ。同市を地盤とし、美好氏につきっきりで市内を回った日本維新の会の中司宏幹事長は敗北後、「反省点をしっかり認識し、原点に戻って一から活動を進めていきたい」と語った。

前交野市長の無所属新人との一騎打ちとなった府議補選こそ勝利したものの、1224票の僅差だった。府内選出の維新衆院議員は7日、同市の二つの選挙戦を振り返り、「統一選に影響しそうで心配だ」と打ち明けた。

都構想3度目の挑戦に影

吉村氏と横山英幸大阪市長(大阪維新代表代行)は1月、都構想の3度目の挑戦を公約に掲げた「大阪ダブル選」を仕掛け、2月に再選された。ただ、他党は批判を強めており、維新にとっては、府内の首長選では「維新VS非維新」の構図となった4月の豊中市長選に続く敗北となった。

維新の国会議員は「強引に3回目の都構想を進めていることがボディーブローのようにきいている」と指摘した。

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