福岡県田川市長に就任した浦野仁氏(31)が、就任から1カ月を迎えた。政治経験ゼロで九州最年少市長となった浦野氏は、市長選で「しがらみのない政治」を掲げ、4人による争いを大差で制した。前市長が秘書だった女性職員へのセクハラを第三者調査委員会に認定され辞職したことに伴う選挙での勝利だった。
「非常にやりがいを感じる」と笑顔
浦野氏は「非常にやりがいを感じる。毎日が充実して本当に楽しい」と笑顔を見せる。部課長は自分の親世代にあたるが、「年下だからと否定されることはなく、建設的な意見を出してくれる。本当に仕事がしやすいです」と語った。
10日の臨時市議会では初めて市長席に座った。市議会は何度も傍聴したが、議場からの眺めは思っていたよりも広く、厳かに感じたという。「市長席に座るとマックスの緊張で『これはまずい』と。市長選出陣式の第一声よりも緊張しました」と振り返った。議員は全員年上だが、視線は「見守ってくれているように感じた」という。
ハラスメント対策に本腰
今回の市長選は、前市長のセクハラ問題が発端となった。市政は混乱し、市のイメージは悪化した。浦野氏は「市の悪いイメージを払拭(ふっしょく)する」と訴えていた。就任後、ハラスメント対策に本腰を入れ、市長自身もハラスメント研修を受講するなど、再発防止に取り組んでいる。
浦野氏は、行政経験も政治経験もなかったが、有権者は市の将来を託した。選挙への挑戦は2025年夏の参院選比例区での立候補のみだった。今後も市政運営の課題に取り組みながら、信頼回復を目指す。



