JR九州は18日、収支が厳しい12路線18区間の2025年度の利用状況を公表した。1キロあたり1日の平均利用者数(輸送密度)が2千人未満の区間が対象で、赤字額は計61.6億円だった。
輸送密度が最も低かった区間
輸送密度が最も低かったのは、日南線の油津―志布志間で173人(赤字額5.8億円)。指宿枕崎線の指宿―枕崎間の190人(同5.1億円)、筑肥線の唐津―伊万里間の213人(同1.6億円)が続いた。2千人未満の区間は前年度より3路線3区間増えた。災害で長期運休した区間は除いている。
営業損益の赤字額が最も多い区間
営業損益の赤字額が最も多かったのは日南線の田吉―油津間の6.8億円。前年度と比較可能な14区間でみると、赤字幅は計41.9億円から計43.6億円に拡大した。運賃改定などで営業収益は増えたものの、物価高騰などで営業費も増えているためだ。
今後の協議と社長の見解
JR九州と沿線自治体などは、赤字が続く指宿枕崎線(指宿―枕崎間)と日南線(油津―志布志間)について、任意協議会を設けて今後のあり方を議論している。
古宮洋二社長は19日の定例会見で、「日常で乗っていただかないと鉄道の運営が厳しいことが、数字に表れている。地元の人は自分たちの鉄道と思って利用してほしい」と話した。



