福岡県議会の蔵内勇夫議長(72)が突然の議員辞職表明をしたことで、県政界に衝撃が走る中、25日午後2時、蔵内氏が東京都内でワンヘルスの講演に立った同時刻、服部誠太郎知事(71)は県庁で、ワンヘルス施策の妥当性を諮問した行政改革審議会の委員13人と向きあっていた。
委員から「ガス抜きではないか」と厳しい指摘
服部氏は10分以上にわたり、ワンヘルスの重要性を説明し、「子どもや孫の命、健康を守っていかなければならない」と述べ、県民の理解が必要だとして検証を求めた。
直後、委員の永原譲二・大任町長(73)が「ガス抜きのためではないか」と声を上げた。永原氏はワンヘルスに関するバッジを服部氏らが身につけていることも指摘し、「バッジをつけながら検証してくれと。矛盾がある」と主張した。
勢いに押された服部氏は「職員と相談したい」と返答。ほかの委員からも「県民にはワンヘルスが何なのか分からない」など厳しい意見が相次いだ。
ワンヘルスとは何か、予算は15億円に急増
蔵内氏がライフワークとするワンヘルスは、新興感染症の発生予防などのため、人と動物の健康、環境保全を一体的に考える理念で、2000年代から世界保健機関(WHO)など国際機関も推奨している。福岡県のワンヘルス関連予算は15億円に急増しており、県民への説明が課題となっている。
蔵内氏は初出馬を支援した自民党県議団との関係も注目される中、今後の県政運営に影響が出る可能性がある。



