和歌山県のアドベンチャーワールドにある「ふれあい広場」は、単に動物に触れるだけでなく、五感すべてで「いのち」を感じる場所として運営されている。ここではウサギやモルモットなどとのふれあい体験を通じて、感触の違いや動物特有のにおい、鳥の羽音や鳴き声、鮮やかな色や保護色といった、視覚や嗅覚、聴覚に訴えかける体験を提供している。
「ふれる」をひらがなで表す理由
広場には「自然のなかでふれて、学んで、ぬくもりを感じ、癒やされる場所」というコンセプトがある。あえて「ふれる」をひらがなで表現するのは、触覚にとどまらない五感のすべてで動物を感じてほしいという思いが込められているためだ。ふれあい体験では、子どもから「臭い!」と言われることもあるが、それも動物の存在を感じる一つのきっかけとして捉えている。
担当者は「今、あの子は動物というものにまた一つふれることができた」と受け止め、「なんで臭いと思う?」「生きているとどうしてもにおうよね」などと声をかけ、「臭かった」という嫌な思い出だけに終わらないよう心がけているという。
「なぜ」を考える体験の大切さ
最も重視しているのは、なぜそう感じたのか、その理由を考えてもらうことだ。「なぜ?」の先を想像する力は日常生活でも役立つとされ、ふれあい広場での体験を通じて「なぜ」に出会い、そのいのちの先まで考えてもらえた時、担当者はやりがいを感じる瞬間になるという。
広場の近くでは、人工哺育で育ったナマケモノの「ハッチ」も暮らしている。パークを訪れた際には、五感でふれられる「いのち」と「なぜ?」があふれるふれあい広場に立ち寄ってほしいとしている。