12月3日告示、同20日投開票の佐賀県知事選で、自民党県連は20日、推薦願が提出された現職と新人1人をいずれも「支持」とする異例の対応を決定した。現職に対する評価が分かれ、分裂を懸念して事実上の自主投票とした。
現職と新人、両方を支持する異例の決定
2人は、4選を目指す現職の山口祥義氏(61)と、元航空自衛官で新人の吉田ゆかり氏(52)。ともに無所属での立候補を表明している。
非公開で行われた総務会後、報道陣の取材に応じた県連の古川康会長は「1人に絞りきれなかった」と語った。山口氏について、一部の出席者から政策調整や国政選挙などへの応援の対応で不満が出たという。
両候補の反応と背景
県連の決定を受け、山口氏は「よく中身を承知していないが、県民のためという一心でやっている」と述べた。一方、吉田氏は「支持をいただけたのは光栄。追い風となる」と話した。
山口氏は2015年に自民の推薦候補らを破って初当選。18、22年の知事選ではいずれも自民、公明両党の推薦を受けて当選した。任期中の3期目には、推進する県立大(仮称)構想を巡って自民党県議団が分裂し、一つの会派は山口氏との対決姿勢を強めている。
過去の事例との比較
県連によると、複数人に支持を出すのは、6人の候補者中4人を支持した03年以来。



