京都市で2月下旬、重度心身障害がある男性の介助に訪れた男性ヘルパーが、約2時間半にわたり男性を自宅に放置して勤務を抜け出し、パチンコ店へ行く事案があり、市が障害者虐待防止法に基づき虐待と認定したことが19日、市への取材で分かった。
「命に関わる事案」として再発防止策を要請
市は「命に関わる事案」として、4月にヘルパーが勤務する訪問介護事業所に再発防止策を求めた。訪問介護の「中抜け」を虐待認定するのは市では初めてという。
男性は1人暮らしで、自力で歩いたり自分の思いを言葉にしたりすることが難しく、生活全般で介助を受けていた。
男性は道路を横断中に保護される
市によると、男性はヘルパーが「中抜け」をしている間に自宅から外に出て、近くの道路をはうように横断しようとしているところを通行人に発見され、警察に保護されていた。
ヘルパーはパチンコ店から戻った約2時間半後に警察から保護している旨のメモを発見。男性は自宅へと送り届けられたが、ヘルパーは男性の家族や事業所には報告しなかった。
別のヘルパーが発覚させ、ヘルパーは退職
別の訪問介護事業所のヘルパーが後日、メモを見つけ、男性の家族に伝えたことで中抜けが発覚したという。
ヘルパーは市の聞き取りに対し、「勤務前にパチンコをしていたが、当たりが出たのでいったん男性宅に行ってすぐに店に戻った。隠せると思った」などと話したといい、すでに退職しているという。



