米国防総省のコルビー次官(政策担当)は10日、フィリピンの首都マニラで講演し、インド太平洋地域で「有利な勢力均衡を維持することが不変の目標だ」と語った。中国への言及を避けつつも、同地域に覇権国は不要だと強調。地域の安定と侵略抑止のため「保護国ではなくパートナーを求めている」と述べ、同盟国に国防投資の増強を促した。
「共有された責任」に基づく同盟を
同省ナンバー3のコルビー氏は講演で、米国が同盟国への関与を弱めようとしているとの見方は誤解だとした。依存関係ではなく「共有された責任」に基づく同盟こそが「もっとも持続可能」で望ましい関係だとした。
第一列島線での「拒否防衛」構築を最優先に
また日本の九州沖から台湾、フィリピンへと連なる「第一列島線」に沿って、「完全に運用可能で強靱(きょうじん)な『拒否防衛』を構築することが最優先課題だ」と指摘。これまでの国防政策文書で掲げた方針を再確認した。
米国防総省の発表によると、コルビー氏とノ次官補(インド太平洋安全保障担当)は、フィリピン、インドネシア、タイ、カンボジアの4カ国を歴訪している。



