ロシア最高裁、反戦政党ヤブロコを下院選から排除
露最高裁、反戦政党ヤブロコを下院選から排除

ロシア最高裁判所は10日、同国のリベラル派政党「ヤブロコ」について、9月に予定される5年に1度の露下院選への参加を認めないと決定した。国営タス通信などが伝えた。

右派政党が違法行為を主張

これに先立ち、右派政党「ロディナ」が今月、ヤブロコに多数の違法行為があったと主張し、同党を下院選から排除するよう求める訴えを最高裁に起こしていた。ヤブロコは異議を申し立てる方針だが、決定が覆る可能性は極めて低い。

反戦訴える唯一の政党

ヤブロコは小規模政党であるものの、ウクライナ侵略に反対してきたロシア唯一の政党。下院選に向けても「平和と自由のために!」とのスローガンを掲げ、ウクライナとの停戦やプーチン露政権による国内抑圧の解消を訴えていた。

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政権批判への締め付け強まる

今回の露最高裁の決定は、ウクライナ全面侵攻後に露政権が進めてきた反戦論や政権批判への締め付けの強まりを改めて示唆した。戦闘の長期化やインターネット規制の強化、経済情勢の悪化などで露政権の支持率が低下傾向にある中、政権側はヤブロコの躍進を防ぐため同党を下院選から排除したとの観測も出ている。

ロディナの主張とヤブロコの反論

露政権与党「統一ロシア」に近いロディナは7日、ヤブロコに選挙活動を巡る著作権侵害や選挙資金違反、ロシアで禁止された性的少数者(LGBTなど)への支持といった複数の違法行為があったと主張し、同党を下院選から排除するよう最高裁に提訴。ヤブロコはロディナの主張には根拠がないとして請求棄却を求めていた。

ナデジディン氏も排除

9月の下院選を巡っては、2024年の露大統領選で戦争終結を掲げて立候補を予定しながら政権側に排除されたリベラル派の元露下院議員、ナデジディン氏も無所属での出馬を予定していた。しかし政権側は先月、同氏を事実上のスパイである「外国の代理人」に指定し、行政罰も科した。この結果、出馬資格を喪失した同氏はロシアからフランスに出国した。

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