デンマークで3日、約1600人の若者が、ロシアのウクライナに対する全面侵攻を受けて従来の約3倍に延長された11か月間の兵役を開始した。
入隊者の中には同国のイザベラ王女(19)も含まれており、スラーエルセにあるアントボルスコフ兵舎の近衛驃騎兵連隊に徴収兵として加わった。
兵役期間の延長と女性の徴兵
北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるデンマークは2024年、兵役期間を従来の4か月から11か月に延長し、女性も徴兵対象にすると決定した。
デンマーク西部のオクスブル基地を訪れたミカエル・ビルムセン大佐はAFPの取材に対し「東を見てほしい。これ以上言う必要があるだろうか。もちろんロシア側の観点から見た安全保障情勢であり、NATOが何もしない場合にロシアが何を実行できるかという問題だ」と説明。
「現在NATOは対策を進めており、これに対するデンマークの貢献は、徴兵制を通じて即応即応態勢を極めて迅速に強化することだ」と付け加えた。
徴兵制度の仕組みと今年の特徴
デンマークの兵役制度は原則志願制で、志願兵が不足した場合に抽選で強制招集される。
今年の徴集兵の約20%を女性が占めている。
制度変更に伴い、徴集兵が課される任務の範囲も拡大される。最初の3~5か月間は、射撃、応急処置、体力錬成といった基本的な軍事技能の習得にあてられ、その後、警戒監視や無人機操縦などの実働任務を割り当てられる。



