欧州連合(EU)は12日、ルクセンブルクで外相理事会を開き、米国から制裁を受ける国際刑事裁判所(ICC)への支援について議論した。
カラス上級代表「ICCを守る考え明確」
EUのカーヤ・カラス外交安全保障上級代表(EU外相)は理事会終了後の記者会見で、「ICCを守るとのEU加盟国の考えは明確だ」と強調した。「EUには、ICCに任務を続けさせる手段がある」と述べたが、具体的な内容は明かさなかった。
EU内には、域内の企業が外国の制裁に従うことを禁じる「ブロッキング規則」の導入を求める意見があり、導入の可能性を協議したとみられる。
カラス氏は「(全面的な)制裁実施まで約6か月の期間があり、対話の窓は開かれている」と述べ、交渉で解決を目指す姿勢を示した。
ロシア軍需産業など約1600社・個人を新規制裁
外相理事会では、ロシアの軍需産業に関わる約1600の企業・個人などを新たに制裁対象とすることを決めた。一度の制裁としては、ロシアのウクライナ侵略開始後で最大規模となる。
今年9月の露下院選で、ロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部地域での選挙実施に関与した個人77人も制裁対象とした。