昨年1月の第2次トランプ米政権発足以降、米海軍艦艇による台湾海峡通過が、当局発表や報道などで確認できる回数が激減していることが、米シンクタンクの分析で分かった。米政府が積極的な公表を控えているケースもあり、中国を刺激することを回避したい思惑が反映された可能性もある。
現状ペースだと1期目から半減
米軍艦艇による台湾海峡の通過回数を分析したのは、米保守系シンクタンクのヘリテージ財団だ。今月20日に「米国の台湾海峡通過が減っている。それは問題か?」と題する論考を発表した。
分析によると、第2次トランプ政権発足以降の通過回数は、現状のペースで推移すれば第1次政権時の半分に減少する見通しだという。米政府が公表を控えている事例もあり、中国への刺激を避けたい思惑が背景にある可能性が指摘されている。
台湾海峡通過の意味合い
台湾海峡は国際水域であり、米海軍艦艇の通過は国際法上認められている。しかし、中国は台湾を自国の領土と主張しており、米艦の通過を「主権侵害」として非難している。通過回数の減少は、米中関係の緊張緩和を図るトランプ政権の姿勢を反映したものとみられる。
ヘリテージ財団の論考は、通過回数の減少が米国のコミットメントの弱体化を示すものかどうかを問いかけている。米政府の対応が今後の台湾海峡情勢に与える影響が注目される。



