ロシアによるウクライナ侵略の終結に向けた和平交渉で、ウクライナ代表団メンバーのオレクサンドル・ベブズ大統領府補佐官が本紙のインタビューに応じた。ロシアが冬季にエネルギー関連施設を狙った大規模攻撃を行う準備をしていると明らかにし、「真の和平交渉の再開には懐疑的だ」との認識を示した。
ロシアは冬季に大規模攻撃の準備
米国の仲介によるロシアとの和平交渉は、2月以降停滞している。ベブズ氏は、「ロシアは次の冬を重要な社会基盤への攻撃に使い、ウクライナに最後通告を突き付けようとしている」と述べ、昨冬同様に厳冬期に電力やガスの供給を途絶えさせることで国民の士気を低下させ、大幅な譲歩を迫る戦略を描いていると指摘した。
ウクライナの反撃と新たな提案
ウクライナも無人機による長距離攻撃でロシアに経済的打撃を与えているが、「戦闘を続けるコストが侵略終結より大きいことを認識させるまでには十分ではない」との見方を示した。
交渉再開が見通せない中、ウクライナは最近、戦闘終結に向けた新たな提案を米側に伝えた。ベブズ氏は詳細は明らかにしなかったが、エネルギー関連施設への攻撃停止や、穀物輸送に欠かせない黒海での部分停戦といった措置が含まれていることを示唆した。露側からの回答を得られていないという。
プーチン氏の北方領土訪問を非難
ベブズ氏は、プーチン露大統領が北方領土を訪問したことにも触れ、「緊張を高めることを狙ったものだ」と非難し、共通の脅威に直面する日本からの支援強化に期待を表明した。



