「戦争に金を使いすぎ」トランプ氏常勝の農業州アイオワに異変、上院選は接戦
「戦争に金を使いすぎ」トランプ氏常勝の農業州に異変

ドナルド・トランプ米大統領(80)が常勝を誇ってきた中西部の保守地盤で、異変が起きている。11月に投開票されるアイオワ州の連邦上院選は与野党が接戦を演じ、上院の過半数を左右する注目選挙区となった。2月に始まった対イラン攻撃に伴い、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡が事実上封鎖されたことで燃料や肥料が高騰し、政権与党の共和党に影を落としている。

農業州で広がる不満

8月29日、州都デモインの農産品直売市場でスイカやピーマンを売っていた男性(70)は「痛手なのはディーゼル燃料とガソリンの価格だな。肥料の値上がりも厳しいよ」と語った。2024年大統領選でトランプ氏に投票したという男性は「トランプは世界を支配しようとするのをやめて、俺たちのような人間を助けることに注力してほしいね」と続け、現在も支持するか問われると「それは分からない」と答えた。

アイオワ州はトウモロコシ、豚、鶏卵の生産高で全米1位。雇用の5分の1を農業が支える。トランプ氏は過去3回の大統領選で同州を危なげなく勝利し、州選出の連邦議会議員は上下両院とも全て共和党だ。

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上院選で1.8ポイント差の接戦

米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によれば、アイオワ州の上院選は9月4日現在、下院議員からくら替えを目指す共和党のアシュリー・ヒンソン氏(43)がリードしているが、民主党のジョシュ・トゥレク州下院議員(47)との差はわずかに1.8ポイントだ。

トウモロコシ農家のジョー・ダンさん(64)はトランプ氏支持者だが、トランプ氏が「(イランとの)戦争に金を使いすぎている」と憤った。畑作や畜産を営むジョーダン・クラセンさん(38)もイランでの戦争に反対で、「トラックやトラクターを満タンにするのに2倍のコストがかかるとさすがにこたえるよ」とこぼした。共和党常勝のはずの選挙区で、民主党の足音が聞こえている。

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