米紙ワシントン・ポストなどは11日、トランプ大統領が7月に訪問先のトルコを出国する際、大統領専用機に搭乗したように装い、別の空軍機に乗り換えていたと報じた。イランによる暗殺計画の情報を受け、専用機を「おとり」にしたもので、空港内の移動にはトラックを使った。
出国時の偽装と乗り換えの詳細
報道によると、トランプ氏は専用機に乗り込む姿を記者団に見せた数分後、反対側の扉から降り、食事などを運ぶトラックに乗り込んだ。その後、近くに待機していた小型のC32空軍機に乗り換え、飛び立った。経由地の英国に到着すると、空軍機から車で専用機に移動し、専用機から降りる姿を記者団に公開した。
新型機の使用と安全上の懸念
トランプ氏はトルコに入国する際、カタールから寄贈されたジャンボジェット機を改修した新型の専用機を使用していた。同機による海外訪問は初めてだった。一方、トルコから出国する際には「昔を懐かしむため」と説明し、新型機ではなく旧型の専用機で英国に向かうとしていた。だが、実際には旧型機も「おとり」で、別の空軍機に乗っていた。
米側には当時、イランによるトランプ氏の暗殺計画が伝えられていたとされる。新型機には安全上の不備があると報じられていたため、当初は、トルコと隣接するイランからの攻撃に備えて旧型機を使ったとみられていた。米CNNは「トランプ政権は記者らをおとり役に使い、危険が去った後もうそをつき続けた」と批判した。
過去の事例とトランプ氏の説明
CNNによると、クリントン元大統領が2000年にパキスタンを「おとり機」で訪問した際は、到着後に偽装の事実を明らかにしていた。トランプ氏は11日、記者団に事実関係を認め、「シークレットサービス(大統領警護隊)の指示に従っただけだ」と強調した。



