歌手で俳優の中島健人さんが12日、都内で行われたNetflixシリーズ『SとX』(20日配信)の世界配信記念マスコミ取材会に登壇し、オファー時を回顧した。
セックスセラピスト役に驚き
主演を務める中島さんは、セックスセラピストの霜鳥壱人を演じる。“ケンティー”の愛称で愛される中島さんが、さまざまな性の悩みを持つクライアントに優しく寄り添う霜鳥というキャラクターで新境地を開拓する。
オファー時について中島さんは「僕がセックスセラピストという役をオファーいただいた時点で、すごく驚きはあったんです」と語った。さらに、「いざ脚本を受け取ってみたら、刺激的な内容というものではなくて、自分自身をどう愛したらいいのかだったり、他者に対してどのように気持ちを伝えればいいのかというのが、脚本にしっかりと描かれていて。僕と(新木)優子ちゃんの2人でドラマの世界を歩んでいるという映像を見た時に、今このタイミングで、僕自身の俳優として『SとX』という作品をやってよかったなと思います」と手応えを感じている様子を見せた。
新木優子も原作の印象を語る
ヒロインを演じる新木優子さんは、「原作を読ませていただいたんですけど、すごくセンシティブな内容だけれど芯が通った内容で、ちょっと自分の中で思っていたとしても表に出さないような感情というものが共感しやすく、人と人との関わりをすごく大切にされてるというのがすごく印象的でした」と振り返った。
また、セックスに対して中島さんは「その人の人生そのものを表すものだと解釈しています」と語る。脚本を読んだ時にセックスセラピストについて「自分の愛し方だったりとか、誰かの愛し方、自尊心だったりとか、いろんなもののエッセンスが含まれていて、かつそれを霜鳥壱人として一人ひとりと対話をしていっていて、答えに導くよりも、導くプロセスがセラピストとしても美しいことなんだと感じました」と丁寧に言葉を紡いだ。
役作りで意識した「聞くこと」
役作りについて、中島さんは「セラピストというのは対話が大事で、クライアントの方に対して『セックスという言葉のフィルターの中にある本音をどう汲み取っているか』というのが結構大切だなって思って、俳優として“聞くこと”を霜鳥を演じる上でかなり意識しました」と力を込めた。具体的には「相手の目を見て顔を見て、でもずっとじっと見るのではなくて、とにかく話を聞いて柔和な空間を作ることを霜鳥としては意識しました」と明かした。
今作は、“性の悩み”を通して「愛すること」に向き合う、すべての悩める大人に寄り添うヒューマン・ラブストーリー。セックスセラピスト・霜鳥の「霜鳥クリニック」には、セックスレス、ED、セックス依存症、性的トラウマなど、誰にも打ち明けられない多様で切実な性の悩みを抱えた人々が訪れる。周囲からの嘲笑や偏見の視線にさらされながらも、霜鳥はカウンセリングを通して一人ひとりに誠実に向き合う。しかし、彼自身もまた、人知れず悩みを抱えていた――。



