米国のトランプ大統領は11日、自身のSNSで、ロシアとウクライナがそれぞれ、互いのエネルギー施設を攻撃しないことに合意したと主張した。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は知らされていないといい、停戦が実現するかどうかは不透明だ。
トランプ氏のSNS投稿とゼレンスキー氏の反応
トランプ氏はSNSに「即日発効でロシアとウクライナ間の戦争でエネルギー停戦が成立した」と投稿した。詳細には触れていない。
米ニュースサイト・アクシオスによると、トランプ氏の投稿後、ゼレンスキー氏はエネルギー停戦に関する情報は初耳だとした上で、「トランプ氏がプーチン(露大統領)と交渉したのならば、いつ停戦が始まるのか知らせてほしい。我々は受け入れる」と語った。
ロシアの姿勢と停戦の行方
ロシアは恒久的な和平実現が必要で、一時的な停戦はウクライナを利するだけだとして消極的な姿勢を示してきた。ウクライナ国民の士気をくじこうと、本格的な冬を前にエネルギー施設への攻撃を強めている。
トランプ氏は9月にも同趣旨の投稿をしたが、停戦は実現していない。
ウクライナへの圧力と米中間選挙
トランプ氏はウクライナによるロシアの製油所攻撃に不満を示しており、10日には記者団に「ウクライナには新しい大統領が必要だ」と述べた。11月の米中間選挙を前に高止まりする軽油価格の抑制が課題になっており、ゼレンスキー氏に批判の矛先を向けた形だ。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使らが9日に米国内でウクライナの代表団と会談し、製油所攻撃を停止しなければ、ウクライナへの情報共有を打ち切る意向を伝えたという。ウクライナ代表団は10日に予定していた協議を取りやめることになった。