サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、就任時31歳という若さで実権を握った改革者として知られる。女性の運転解禁や日本アニメのフィギュア販売など、厳格なイスラム国家のタブーを次々と破ってきた。その背景には、2017年11月に行われた大規模な汚職摘発があった。
汚職摘発で権力基盤を構築
ムハンマド皇太子は、汚職が蔓延する国で権力基盤を確立するため、ライバルとなる有力者を汚職容疑で逮捕する手法を採用した。これにより、汚職にうんざりしていた国民の支持を得ると同時に、政敵を排除することに成功した。
2017年11月、サウジアラビアでは王族11人を含む政府高官が多数、汚職容疑で逮捕された。この大規模な摘発は「大粛清」とも報じられ、皇太子の権力掌握の象徴的な出来事となった。
逮捕者が収容された“まさかの場所”
逮捕された富豪たちは、国賓級の扱いを受ける特別な施設に収容されたという。その場所は、通常なら囚人が収容されるとは考えられない、まさかの場所だった。詳細は、ジャーナリスト池上彰の著書『そうだったのか!中東』(ホーム社)で明らかにされている。
同書では、ムハンマド皇太子の手法やサウジアラビアの絶対王政の実情について、池上彰が解説している。



