ウクライナへの侵略を続けるロシアが、民間の物流施設や生産拠点など経済インフラへの攻撃を強化している。ウクライナ政府によると、食料などの商品を保管する近代的な施設の90%が破壊された。戦場でロシア軍が思うように前進できない中、ウクライナ経済を弱体化させて屈服させる狙いとみられる。
倉庫や配送施設の被害
ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、ウクライナのタラス・ビソツキー農業政策・食料相は28日の記者会見で、倉庫や配送施設の被害を明らかにし、「店舗での品ぞろえに影響する可能性があるが、食料不足に陥るリスクはない」と強調した。
郵便や書籍などの保管・配送施設も標的となっている。キーウ州では28日の朝にかけて一晩で14か所の倉庫が破壊されたという。
空襲警報の頻度も増加
空襲の頻度も増えている。キーウでは27日、空襲警報が日中を含め13回発令された。侵略開始直後に記録した計12回を超え、キーウで最多となった。
ニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」によると、キーウ近郊ブチャの倉庫が28日から29日にかけてロシアの無人機攻撃を受け、37人が死亡、42人が負傷したと明らかにした。死者は増える可能性がある。
ロシア国防省は29日、キーウ近郊にあるウクライナの国産無人機の部品などを保管する兵器庫を攻撃したと発表した。攻撃が爆発を引き起こした可能性がある。



