ロシアのプーチン大統領は8日、米国のトランプ大統領との電話会談で、ウクライナ侵略の終結を目指す米側の取り組みを評価する立場を強調した。和平交渉への関与を再び強めるトランプ政権に協力姿勢を示し、懐柔する狙いとみられる。
プーチン氏、新たな和平提案に「肯定的」
露大統領府によると、プーチン氏はトランプ氏の「仲介努力を高く評価」していると伝え、前線の状況などを説明した。米国のスティーブン・ウィトコフ中東担当特使らが5~6日にロシアとウクライナを訪れ、示した新たな和平提案にも「肯定的」な立場を示した。
欧州への侵略計画を否定、米側の懸念和らげる狙い
プーチン氏は「欧州への侵略的な計画は一切ない」とも強調した。北大西洋条約機構(NATO)加盟国でロシアの攻撃への脅威論が広がる中、米側の懸念を和らげる狙いとみられる。
トランプ氏、早期終結が米露関係回復の展望と主張
一方、トランプ氏は、侵略の早期終結が米露関係の「完全な回復に向けた大きな展望を開く」と述べ、プーチン氏に和平に応じるよう求めた。
米国はイランとの戦闘終結に向けた協議が暗礁に乗り上げており、トランプ氏には、11月の中間選挙も視野に、ウクライナ情勢の進展を外交成果につなげる思惑があるとみられる。



