北朝鮮、国境封鎖で栄養失調の子ども急増 ユニセフ報告
北朝鮮、国境封鎖で栄養失調の子ども急増 ユニセフ

国連児童基金(ユニセフ)は、北朝鮮が国境を封鎖した影響で、栄養失調に陥る子どもが急増しているとの報告を発表した。報告によると、2024年には5歳未満の子どもの約20%が慢性栄養不良(発育阻害)の状態にあると推定される。

国境封鎖による食料不足

北朝鮮は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、2020年初頭から国境を厳格に封鎖。これにより、国際社会からの食料支援や物資の輸入が大幅に滞った。ユニセフの報告は、この封鎖が子どもの栄養状態に深刻な影響を及ぼしていると指摘する。

北朝鮮では元々、食料不足が慢性化しており、国連の推計では2023年時点で人口の約40%が栄養不足状態にあるとされる。国境封鎖により、この状況はさらに悪化。特に、栄養価の高い食品の供給が途絶えたことが、子どもの発育に悪影響を与えている。

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支援の困難と国際社会の対応

ユニセフは北朝鮮国内で栄養プログラムを実施しているが、国境封鎖により物資の搬入やスタッフの移動が制限され、活動は困難を極めている。報告書は「北朝鮮の子どもたちの命を救うためには、国際社会による緊急の支援が必要だ」と訴えている。

一方、北朝鮮政府は国連や国際機関との協力を拒否する姿勢を続けており、支援の実施は容易ではない。ユニセフは「政治的障壁を乗り越え、人道支援を届けるための対話が必要」と強調している。

長期的な影響への懸念

栄養失調は子どもの身体的・知的発達に長期的な悪影響を及ぼす。ユニセフの報告は、北朝鮮の子どもたちが将来にわたって健康上の問題や学習能力の低下に直面するリスクを警告している。

「このままでは、北朝鮮の子ども世代全体が取り返しのつかないダメージを受ける」と、ユニセフの広報担当者は述べている。

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