イスラエルのネタニヤフ首相は9日、米国のトランプ大統領が主導するパレスチナ自治区ガザの暫定統治機関「平和評議会」の和平計画をめぐり、計画の第2段階に向けた15項目のロードマップ(行程表)を「受け入れない」と述べた。明確に拒否したことで、和平計画の実行が困難になる恐れが出ている。
首相、閣議で拒否を表明
イスラエル首相府の発表によると、ネタニヤフ氏は9日の閣議の冒頭で「改めて言っておくが、イスラエルは15項目の文書を受け入れない」と発言した。平和評議会の15項目では、イスラム組織ハマスの武装解除と連動して、イスラエル軍がガザから段階的に撤退するとされている。
ネタニヤフ氏は「ハマスが武装解除されるまで、イスラエル軍は一切撤退しない。見せかけの武装解除ではなく、真の武装解除だ」と強調した。
米国との協議は継続
一方で、平和評議会を主導する米国とは協議中とし「彼ら(米国側)には様々な考えがある。我々が受け入れられるものもあれば、受け入れられないものもある」と主張。「我々はイスラエルの安全保障のために必要なことを実行し、必要とあれば最も親しい友人であっても、断固として立ち向かうことができる」とした。
右派の反発と選挙への影響
15項目が発表されて以降、イスラエルでは右派勢力を中心にネタニヤフ氏への批判が高まっていた。イスラエルは10月末に総選挙を控えており、ネタニヤフ氏は政権を支える右派支持層の反発を重く見て、発言した可能性がある。



