「ガチ中華」に特化したフードコートが池袋にある。その名も「沸騰小吃城」。池袋駅の北西エリアに位置し、周辺は多くの中国料理店が立ち並ぶチャイナタウン化した地域だ。
フードコートといえば、ラーメン、うどん、丼物、クレープ、アイスなど多様なジャンルの料理が楽しめるのが魅力だ。さらに、日本食や中華料理、イタリアン、インドカレーなど多国籍化も進んでいる。一方で、特定の料理に特化した「一点突破型」のフードコートも登場しており、その一つが沸騰小吃城である。
普通の雑居ビルの3階に広がるチャイナワールド
沸騰小吃城は、何の変哲もない雑居ビルの3階にある。エレベーターを降りると、そこには中国各地の「ガチ料理」が一堂に会する空間が広がる。日本人向けではなく、中国現地の味そのまま、もしくは近いテイストの料理を提供する「ガチ中華」のフードコートだ。
2022年には「ガチ中華」という言葉がユーキャン新語・流行語大賞にノミネートされた。その言葉の通り、沸騰小吃城では本場の味を追求した料理が並ぶ。
料理の地方ごとに厨房が分かれている
沸騰小吃城では、料理の地方ごとに厨房が分かれている。例えば、点心系や四川料理、東北料理など、それぞれの専門厨房で調理される。訪れる人々からは「日本とは思えない」「見たことない食べ物ばかり」といった声も上がっている。
ただし、意外に「味のガチ度」はそこまで高くないという評価もある。それでも、中国各地の料理を一度に楽しめる点は大きな魅力だ。
池袋のチャイナタウン化の背景
日本には、横浜中華街や神戸の南京町、長崎の新地中華街など、古くからある中華街が存在する。これらの街は、長らく日本に定住する中国人たちによって形成され、後に観光資源となった。
一方、池袋は比較的歴史が浅く、1990年代ごろから中国人が増えたとされる。その結果、現在では多くの中国料理店が集まるエリアとなり、沸騰小吃城のようなガチ中華専門のフードコートも生まれた。
池袋のディープエリアに佇む沸騰小吃城は、中国の食文化を深く味わいたい人にとって、一度は訪れる価値のある場所と言えるだろう。



