メラニア夫人、ウクライナ南部で部分停戦を仲介 29日発効
メラニア夫人、ウクライナ南部で部分停戦仲介 29日発効

米ホワイトハウスは23日、ウクライナ南部ヘルソン州オレシュキでロシアとウクライナが一時的に軍事行動を停止することで合意したと発表した。メラニア・トランプ米大統領夫人が仲介した。人道支援物資の搬入や民間人の退避準備を目的とした今回の部分停戦は29日に発効する。

メラニア夫人の声明と現地の状況

メラニア氏はホワイトハウスを通じて発表した声明で「オレシュキの状況は深刻だ。オレシュキは大惨事の瀬戸際にある最前線の戦場都市だ」と指摘し、自身の介入がなければ、人道支援物資の搬入や高齢者の避難は不可能だったと述べた。

ドニプロ川南岸に位置するオレシュキはロシア軍の占領下にあり、住民が孤立し、食料不足が深刻化している。人口は侵攻前の約2万4000人から、現在は約2000人に減少している。

元住民らは今月初め、AFPの取材に対し、残された住民はロシアとウクライナの戦闘に巻き込まれ、食料や医薬品の不足が深刻化していると語った。

停戦の詳細と各国の反応

声明によると、住民はウクライナとロシアのいずれに避難するかを選択できる。ロシアとウクライナはともに停戦に協力する意向を示し、ロシア大統領府はメラニア氏の役割を称賛した。

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「停戦に大きく貢献したメラニア・トランプ米大統領夫人の取り組みを歓迎する」と述べた。

ロシア軍のワレリー・ゲラシモフ参謀総長は、停戦が当初発表された29日より2日早い27日に始まると説明。ヘルソン州での軍事作戦の停止にも言及した。

トランプ大統領の評価とメラニア氏の活動

ドナルド・トランプ米大統領も妻を称賛し、オレシュキでの停戦は「彼女の発案」であり、メラニア氏は「子どもたちを救いたい」と考えていると記者団に語った。

トランプ氏は現在、ロシアによるウクライナ侵攻の全面的な終結を目指している。同氏がロシア寄りの姿勢に転換したとして、ウクライナ側では懸念が広がっている。

スロベニア出身で元モデルのメラニア氏は、ウクライナを巡る独自の外交活動を続けている。メラニア氏の事務所によると、これまでに戦争で親と引き離された子ども30人以上が親と再会するのを支援してきた。