イスラエル軍はガザ地区南部の主要都市ハンユニスへの地上侵攻を拡大している。民間衛星画像の分析により、新たな戦闘地域が確認された。
衛星画像が捉えた戦闘の痕跡
米民間衛星画像会社プラネット・ラブズが12月4日に撮影した画像を分析したところ、ハンユニス郊外にイスラエル軍の装甲車両や陣地が確認された。また、同地域では空爆による複数のクレーターも見られる。
イスラエル軍は地上作戦を「段階的に拡大している」と説明。ハンユニスはガザ地区で2番目に大きな都市で、多くの避難民が身を寄せている。
民間人への影響懸念
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のトーマス・ホワイト所長は「ハンユニスでの戦闘激化は、避難民にとってさらなる悲劇だ」と述べた。同地域では約100万人が避難生活を送っていると推定される。
ガザ保健省によれば、10月7日以降のパレスチナ側死者数は1万6000人を超え、そのうち約70%が女性と子どもだという。
国際社会の反応
国連安保理は緊急会合を開き、即時停戦を求める決議案を審議したが、米国の拒否権発動により採決は見送られた。米国は「イスラエルの自衛権を認める」立場を維持している。
一方、アントニー・ブリンケン米国務長官は「民間人保護のための具体的な措置」をイスラエルに求めたと述べた。
戦闘の長期化も
イスラエル軍はハマスの壊滅を目標に掲げ、作戦は「数カ月続く可能性がある」としている。ガザ地区のインフラは甚大な被害を受け、人道危機が深刻化している。



