イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師が9~10日、安全保障と軍の関連組織の新しい最高幹部を相次いで選んだ。モジタバ師は3月に就任以来、公に姿を見せていないが、米国との対立が続くなか、国防にかかわる新たな態勢を固めたことを内外に示した形だ。
国家安全保障最高評議会の新事務局長にレザイ氏
モジタバ師は9日、外交・安全保障を統括する国家安全保障最高評議会のメンバーに、自らの代理人としてモフセン・レザイ氏を任命した。大統領や外相、軍の最高幹部らで構成する同評議会では、トップの事務局長を最高指導者の代理人が務めるのが通例で、レザイ氏は新しい事務局長に就任した。
レザイ氏は精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」の最高司令官を1981~97年に務め、イラン・イラク戦争で指揮を執った。2021~24年には副大統領を務め、今年3月からモジタバ師の軍事顧問に就いていた。
軍参謀総長と革命防衛隊司令官ら6人を任命
また、モジタバ師は10日、国軍と革命防衛隊を統括する軍参謀総長にアリ・アブドラヒ氏、革命防衛隊最高司令官にアフマド・バヒディ氏ら6人の軍最高幹部も新たに任命した。
両氏はいずれも革命防衛隊出身。米国・イスラエルとの戦闘が始まった2月28日、ともに前任者が空爆で殺害された後、代行を務めてきた。



