イエメンの親イラン武装組織フーシが、イエメン西部の紅海沿岸部全域を制圧したと報じられた。このタイミングで攻勢を強めた背景や、懸念される原油価格への影響について、早稲田大研究院の保坂修司教授(湾岸近現代史)に聞いた。
米国の圧力高まる中での攻勢
フーシの動きは、米国とイランの戦闘の状況を踏まえたものだろう。米国からイランへの圧力が高まっていること、米国は11月の中間選挙を前にこれ以上の混乱を避けたい時期であること。これらを踏まえて、フーシは今が米国に揺さぶりをかけるのに良いタイミングだと考えたのではないか。
制圧の実態には疑問も
一方で、フーシが本当に紅海沿岸部を制圧したと言えるのかには疑問がある。イエメンのフーシの支配地域の人道状況や経済的状況は厳しく、統治能力があるとは思えないからだ。
フーシの目的は体制維持だ。



