イエメンの親イラン武装勢力フーシが10日、紅海に面する港湾都市モカを掌握した。中東メディアなどが報じた。米国とイランの戦闘でホルムズ海峡の通航が制約されるなか、石油貿易の代替航路として重要な紅海ルートへの影響が懸念される。
モカ掌握とペリム島制圧の報告
モカは、紅海とアラビア海の間にあるバブルマンデブ海峡から北へ約80キロの距離に位置する。イエメン暫定政権側の武装勢力が支配していたが、フーシは最近になって、モカの奪取に向けた攻勢を強めていた。AFP通信などは11日、フーシが海峡上に位置するペリム島も制圧したと報じた。
歴史的な商業中心地と石油貿易の要衝
モカは歴史的にアラビア半島の重要な商業中心地で、世界的なコーヒー貿易の発祥地とされる。モカコーヒーは、この都市に由来している。
石油貿易の「チョークポイント」であるバブルマンデブ海峡は、スエズ運河を経由して欧州や北米に至る主要な海上輸送ルート上に位置する。フーシによるモカ掌握とペリム島制圧の報告は、紅海ルートの安全に対する懸念を強めるものだ。



