欧州中央銀行(ECB)は10日の理事会で、政策金利を0.25%幅引き上げることを決めた。6月以来、2会合ぶりの追加利上げとなる。中東情勢の緊迫化が続き、エネルギー価格が高止まりしていることから、利上げでインフレを抑えるねらいだ。
全政策金利を0.25%引き上げ
民間銀行がECBに預金する際の金利は年2.25%から2.50%に引き上げられるなど、すべての政策金利が0.25%幅で引き上げられる。
ホルムズ海峡の通航の正常化が見通せず、原油価格が高止まりし、欧州の天然ガス価格も上昇している。他のモノやサービスの価格への影響などへの警戒感から、追加利上げが必要と判断したようだ。
インフレ率は約3年ぶりの水準に
欧州連合(EU)統計局によると、8月のユーロ圏(21カ国)の消費者物価上昇率(速報値)は前年同月比3.3%で、約3年ぶりの水準に加速した。6月にいったん2%台に減速していたが、中東情勢が再び不安定となり、エネルギー価格の上昇が響いた。
7月の前回会合では、物価見通しが改善しない場合には「追加利上げが必要になるだろう」との意見が出ていた。今月に入ってもECBの幹部から利上げに前向きな発言が相次ぎ、市場では今会合での利上げがほぼ確実視されていた。
主要国の中央銀行はいずれも…(続きは有料記事)



