歌舞伎批評などで知られた演劇評論家の渡辺保(わたなべ・たもつ、本名邦夫〈くにお〉)さんが9日、死去した。90歳だった。通夜は17日午後6時、葬儀は18日午前10時30分、東京都港区芝公園4の7の35の増上寺光摂殿で営まれる。喪主は長男武史(たけし)さん。
東宝入社後の評論活動
東京都中央区出身。慶大経済学部を卒業後、東宝に入社し、演劇部企画室に勤務した。評論家としては1965年に「歌舞伎に女優を」でデビューした。
歌舞伎批評の確立と受賞
昭和の名優・六代目中村歌右衛門を論じた「女形の運命」(74年)で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞。歌舞伎の演技を、型の精密な分析と人間心理の深い洞察によって読み解き、現代における歌舞伎批評を確立した。2024年に文化功労者となった。



