韓国の宗教右派とトランプ米政権の「蜜月」関係が、いまや公然の事実となった。今月7日、ホワイトハウスの大統領執務室で、韓国南部釜山の牧師・孫賢宝氏がトランプ大統領と面会した。昨年6月の韓国大統領選で李在明氏の当選阻止を呼びかける事前選挙運動を行ったなどとして1審有罪となった活動家が、大統領執務室で記念撮影に臨んだことは、韓国国内に衝撃を与えた。
トランプ氏の発言と宗教右派の主張の一致
トランプ氏は昨年8月、李在明大統領との首脳会談を数時間後に控えたタイミングで、李政権による「国策捜査」を非難していた。「韓国ではまるで粛清か革命が起きているかのようだ」と述べたトランプ氏の見解は、「非常戒厳」宣布を巡り弾劾罷免された尹錫悦前大統領への捜査を「粛清」と表現するもので、弾劾への抗議デモを主導した韓国キリスト教右派の主張と重なる。
李氏を敵視する韓国宗教右派とトランプ政権のつながりは、この1年で明確になった。
孫賢宝氏の台頭
かつて地方在住の人気牧師の一人に過ぎなかった孫氏が全国区の知名度を得たのは、ここ数年のことだ。孫氏は新型コロナウイルス禍の2021年、当時の文在寅政権の指針に反して対面での礼拝を開催。韓国の有名牧師の中には私生活でスキャンダルを抱えたり、異端的な発言が問題視されたりするケースが目立つ中、整然とした語り口で「宗教の自由」を訴え、注目を集めた。
昨年の尹氏弾劾を巡っては、最大規模の抗議デモを主催する一人となった。



