福岡から地下鉄1本と便利で、海もきれいな唐津(写真:編集部撮影)。佐賀県には、県外に出られないご馳走がある一方で、食べ物以外にも「日本三大」と名の付くものが3つも存在する。地元民が「当然」と思っていることにスポットを当て、その土地の本当の楽しみ方を提案するシリーズ。今回は佐賀の後編として、グルメ以外の魅力を紹介する。
日本三大稲荷、佐賀にあり!
「稲荷といったら伏見でしょ?」と思っている人は多いかもしれないが、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社は、京都の伏見稲荷大社、茨城の笠間稲荷神社と並んで「日本三大稲荷」に数えられる。貞享4年(1687年)、徳川綱吉の時代に創建された。
祐徳稲荷の年間参拝者は約300万人にのぼり、九州では太宰府天満宮に次ぐ多さだ。正月三が日には、人口約2.7万人の町に、約70万人が押し寄せる。山肌に沿って、地上から18メートルの高さに建てられた舞台造りの本殿も見どころの一つだ。
佐賀県民が沸いた「近所にスタバ」事件
佐賀には有田焼もあり、愛知の瀬戸焼、岐阜の美濃焼と並んで「日本三大陶磁器」と呼ばれている。有田焼は400年以上受け継がれてきた技術で、ウルトラ怪獣のカネゴンの造形にも生かされている。価格は74万8000円(税込)だ。
また、佐賀には「日本三大美肌の湯」と言われる温泉もある。なにもないと思われがちな佐賀だが、実際には探せば見つかる魅力がたくさんある。
なにもないから、広い
佐賀県民に言わせれば、「なにもない」というのは誇りでもある。なにもないからこそ、広々とした空間があり、福岡へのアクセスも良い。福岡のフリをしながら、実は住みやすいというのが佐賀の本当の姿かもしれない。
「もう、さがさないでください。佐賀県」というキャッチコピーもあるが、実際に訪れてみると、その言葉の裏にある魅力に気づかされる。観光客の知らない知恵と常識が、佐賀にはまだまだ眠っている。



