埼玉県こども動物自然公園(東松山市岩殿)に8月、オーストラリアから2歳のコアラのペアが新たに加わる。県が14日、発表した。繁殖を目的に無償で譲り受けるもので、これにより同園のコアラは10頭となる。
血統の多様化で病気リスク低減へ
同園によると、有袋類のコアラは飼育が難しく、生後まもなく母親の袋内でうまく育たなかったり、病気で死亡するケースが多い。現在飼育している8頭とは異なる血統の「アーノルド」(オス)と「バブルス」(メス)のペアを受け入れることで、母から子へ病気が伝わるリスクを減らす狙いがある。
ペアはコーディネーターを通じて、オーストラリア・クイーンズランド州の動物園から迎える。餌となるユーカリを同園で十分に確保できるか、飼育環境が整っているかなどの厳しい審査を経て合格し、無償譲渡が実現した。
記念式典と一般公開の日程
8月22日午前には、大野知事とクイーンズランド州政府駐日代表が出席する記念式典が行われる。ペアの一般公開は同日午前10時半から開始される。また、10月25日まで記念イベントが開催され、特製ステッカーの配布やオーストラリア関連の動物グッズ販売などが予定されている。
国内のコアラ減少傾向
同園によると、国内のコアラはピーク時の1997年に96頭いたが、今年6月時点で61頭にまで減少している。今回の新たなペアの導入は、国内のコアラ保全にも貢献する取り組みとして注目される。



