イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は5日、レバノン南部の複数のキリスト教徒の村が、親イラン武装組織ヒズボラの戦闘員からの保護を目的に、イスラエルへの併合を求めてきたと述べた。しかし、この主張は現地の村長らによって全面的に否定された。
ネタニヤフ氏の主張の詳細
ネタニヤフ氏は、米フォックス・ニュースの番組「ザ・サンデー・ブリーフィング」のインタビューで、「レバノンのキリスト教徒の村のいくつかは、実際にイスラエルへの併合を求めてきた。ヒズボラの狂信者たちから、われわれが彼らを守っているからだ。われわれはあらゆる場所のキリスト教徒に対して同様のことをしている」と語った。ただし、具体的な村の名前は明かさなかった。
レバノン側の反論
レバノンの国営放送NNAは、ネタニヤフ氏の主張を否定する当事者の声を伝えた。キリスト教徒が暮らすルマイシュ村のハンナ・アミル村長は、そのような考えを持つこと自体「ありえない」と述べ、「15のキリスト教徒の村が2日前に、これらの主張を否定する声明を発表している」と明らかにした。これらの村は先週、自身の土地にとどまる決意と「自国の民族的アイデンティティへの忠誠」「レバノン国旗への愛着」を再確認していた。
レバノン南部のキリスト教徒の村々の現状
紛争勃発以降、レバノン南部のこれらのキリスト教徒の村は、イスラエルによる砲撃、空爆、強制退去、インフラ攻撃に耐えてきた。イスラエル側から避難命令が出されているにもかかわらず、住民の多くは自宅や教会、農地を守るためにとどまることを選択し、現在も居住を続けている。一部の村では、部分的または全体的な避難が行われている。
イスラエル軍の駐留継続の表明
ネタニヤフ氏は5日に行われた政府式典での別の演説で、「北部の住民とすべてのイスラエル市民を守るために必要な限り」イスラエル軍はレバノン南部での駐留を続けると改めて表明した。また、イスラエル軍トップのエヤル・ザミール参謀総長は同日、レバノン南部のボーフォール城付近に駐留する部隊を視察し、軍は「レバノン領土からの脅威を排除するために行動を続ける」と明言した。



