EUで8月11日から一部運用が始まる新たな包装・包装廃棄物規則、リサイクル推進の背景に資源ごみの行き場問題
EUで8月11日から一部運用が始まる新たな包装・包装廃棄物規則、リサイクル推進の背景に資源ごみの行き場問題

欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会は、EUの競争力低下を懸念している。ただ、その競争力低下は、欧州委員会自身が作ってきた多くの規制によって深刻化した面もある。経済への過剰な政府介入を好まないドイツを中心に、EU内では規制の進め方に対する批判が強まっている。

8月11日から一部運用が始まる新規則

そうした中、EUでは8月11日から新たな「包装・包装廃棄物規則(PPWR)」の一部運用が始まる。2025年2月に施行されたこの規則は、包装廃棄物の削減や発生防止、包装材のリサイクル促進を目的とする。EU域内で事業を行う企業には、リサイクルを前提とした包装材づくりと、一定比率でのリサイクル原材料の利用が求められる。この比率は年々引き上げられる。

なぜリサイクルなのか

PPWRが対象とするのは資源ごみ、とりわけ廃プラスチックだ。EUはこれまで多くの資源ごみを海外に輸出してきた。だが、中国が2017年末に環境対策として輸入禁止を打ち出すと、受け皿になっていたマレーシアも輸入に慎重な姿勢を見せ始め、EUの資源ごみは処理先を失った。

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つまり、PPWRは環境意識が高すぎるから生まれたわけではなく、処理先のない資源ごみをどうするかという差し迫った問題にEUが直面していたことの表れだ。欧州委員会が提唱する循環型経済の考え方が加わり、プラスチックなど資源ごみの利用削減とリサイクル推進という方針ができあがった。

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